矛盾ばっかり!小田急の子育て応援施策その1

1、小田急の子育て応援施策

小田急は、比較的子育てを応援している会社である。

少し前に子供のICカードの運賃を一律50円にして話題になった。

しかし、正直言っていまいちだったり、他社に劣るような内容のサービスだったりと、あまり完成度の高いと感じるような施策ではないものを今回から数回に分けて紹介していく。

2、完成度の低い子育て応援施策

(0)本題に入る前に

本題に入る前に、みておいてほしいサイトが有る。

https://www.odakyu.jp/sustainability/ForNextGeneration/

https://www.odakyu.jp/oyako/service/

の2つだ。

宣伝などでは一切ないが、この記事ではこの2つのサイトに記載されていることについて書いていくので、読んでおいてほしい。

(1)謎の宣伝方法の学童クラブ「小田急こどもみらいクラブ」

小田急は学童もやっているらしい。

その名は「小田急こどもみらいクラブ」である。

この学童は、梅ヶ丘・経堂・千歳船橋・喜多見の4箇所にあり、場所はほぼ世田谷区内(喜多見は狛江市だがほぼ世田谷と言ってもいいだろう)となっている。

しかし、②のサイトでは、「お子さまの電車利用に安心を。学童もあります。」と紹介されている。

全く意味不明である。

梅ヶ丘~喜多見間はたった6.4kmほどしかなく、これは小田急全体の営業キロの5%程しかない。」

おそらく「学童への電車利用が不安な方に駅に学童があるので利用してくださいね」的なことを言いたいのだろうが、全路線のたった5%程度の区間しかカバーできていないのに、電車利用に安心もクソもない。

そもそも安心して電車を利用できるようにするために学童を作るというのも謎であり、正しく書くのなら「うるさい小学生を駅の近くで預かります。」的な内容になるはずである。

宣伝方法が全くの謎である。

(2)まもレールの退化版、小田急の見守りサービス

改札を通過したら通知が届くサービス、どの路線を利用しているかで名前は変わってくると思うが、その中で最大規模と言っていいのはJR東日本東京メトロ都営地下鉄の3社で利用できる「まもレール」ではないだろうか。

このまもレールは非常に優秀で、登録したSuicaPASMOが改札を通過すると通過した駅、通過時刻、当該ICカードのチャージ残額がメールまたはJR東日本アプリで通知されるというサービスになっている。

利用はしていないが、残額が知ることができるうえ、通知方法はメールも選択でき、アプリで通知を受けるにしても、多くの人が利用しており、新しくダウンロードするにしてもその他の利用方法(遅延の確認など)もできるアプリであり、とても利用しやすい。

また、交通系ICカードを利用するため、電池交換も不要で、利用しやすいサービスだと感じる

それに対して小田急はどうだろうか。

小田急では「小田急×biblle みまもり通知サービス」という長ったらしいサービス名のサービスを実施している。

このサービスは他社の提供しているbiblleというサービスに小田急が検知器を設置することでサービスが成立しているが、このサービスも正直言って微妙である。

問題点を上げていく前に、このサービスを簡単に説明していく。

めちゃくちゃ雑に言えば、AirTagにできることに定点の受信機からの位置情報受信が加わった感じである。

詳しい説明はこちらのサイトを読んでもらったほうがわかりやすいと思う。

では、問題点を上げていく。

まず1つ目の問題点は電池交換が必要なことだ。

まもレールはICカードが改札を通過したときに情報を収集し送信するので、もちろん電池など不要である。

しかし、このサービスでは6ヶ月に1回ほど電池交換が必要になるらしい。

結構な頻度である。

また、電池交換のサインなども表示されないらしい。

「使いたいのに電池が切れていて位置情報がわからない」といったことが起きる可能性もあり、安心して利用することができない。

2つ目は、利用可能な駅が少ないことだ。まもレールは東京駅から1時間圏内のJR線はほぼ全てとおそらく東京メトロ都営地下鉄の全駅が利用できるが、小田急の場合、江ノ島線多摩線の全駅と小田原線の下北沢から相模大野までの区間だけのようだ。

利用可能駅の割合は6割にも満たず、正直言ってあまり利用する意味がないように感じ。

3つ目は、初期費用が高いことだ。

まもレールは月額550円で利用できるが、小田急の方の場合はメールでの受信は月額550円となる。

アプリで利用するだけなら別にこの料金は払う必要がないのだが、別途専用のタグ型の端末を購入する必要がある。

先程書いた会員なら特別価格の980円で購入可能だが、購入できる柄も3択小田急の車両のデザイン2種類と花柄か何かの合計3種類となっており、小学校低学年の女子とかにウケるとは思えないようなデザインである。

まもレールよりもあとに始まったサービスなのだから、もっと機能が充実していてもいい気がする。

4、おわりに

いかがだったでしょうか?

このブログでは、他にも小田急のダメダメ車両や「何やってんの?」と思うような出来事について書いていくので、よければぜひ他の記事も読んでみてください。