矛盾ばっかり!小田急の子育て応援施策その2

1、前回のまとめ

前回の内容を簡単に説明する。

前回は小田急子育て支援施策のうち、謎の宣伝方法をしている学童と後発であるにも関わらず完成度の低い見守りサービスについて解説した。

詳しく知りたい方は前回の記事を読んでいただきたい。

では、本題に入っていこう。

2、完成度の低い子育て応援施策

(0)本題に入る前に

前回も記載したが、本題に入る前に、みておいてほしいサイトが有る。

https://www.odakyu.jp/sustainability/ForNextGeneration/

https://www.odakyu.jp/oyako/service/

の2つだ。

宣伝などでは一切ないが、この記事ではこの2つのサイトに記載されていることについて書いていくので、読んでおいてほしい。

(1)言っていることが謎なうえ行動が矛盾している小田急の子育て応援ポリシー

https://www.odakyu.jp/sustainability/ForNextGeneration/

こちらのサイトで、小田急は子育て応援ポリシーを公開している。

そこにはこのように書いてある。

以下引用

 

小田急は考えます。

子育てはこどもが『育つ』手助けをすること。

そして、手助けの繋がりが『子育てしやすい沿線』をつくり、そこで育つこどもの笑顔は私たちに明日へ向かう元気と希望を与えてくれると。

だからこそ、あなたが『こどもの幸せ』を願い、『子供を笑顔にしたい』と想う時、小田急は共に考え、共に行動するパートナーでありたいと考えます。

 

以上引用

意味のわかりにくい日本語がいくつか入っている。

まず、冒頭の、「小田急は考え~すること。」の部分。

小田急は考えます。」と考えを述べることを書いているのに、その後に続く文章は「子育てはこどもが『育つ』手助けをすること。」と勝手に子育てを定義している。

正しい日本語にすると、「子育てはこどもが『育つ』手助けをすることだと。」とすべきである。

そしてその次の文も意味がわからない。

「そして~くれると。」の部分だが、「手助けの繋がりが『子育てしやすい沿線』をつくり、」と「つくり、」のあとには普通なら、「~すること」のような文章が入るはずだが、その後に入る文章は「私たちに明日へ向かう元気と希望を与えてくれると。」となっている。

これも正しく直すと、「そして、手助けの繋がりが『子育てしやすい沿線』を作ることであり、そこで育つこどもの笑顔は私たちに明日へ向かう勇気と希望を与えてくれると。」となるはずだ。

最後の文章にとくに変な日本語はないものの、全体的に子供が作ったか英語で作って下手に翻訳したような違和感のある文章である。

また、そのように子育てを応援していると公言しているのに、やっていることは子育てを応援しているとは到底思えないような内容である。

だいぶ前に小田急4000形の矛盾している点を紹介したときにも取り上げたが、小田急4000形の千代田線ワンマン運転対応工事を済ませた車両は、ワンマン運転に必要な機器を、運転台後方中央の窓付近に設置している。

これは小田急だけでなく、JRも同じなのだが、 高さが多少異なる。

JRのE233系はその機器を天井から吊り下げ、一部部分を客室の天井近くにはみ出させるという方法で設置している。

この目的が何なのかは特に明言されていなかったと思うが、おそらく乗務員室を覗く大人からの視線を避けるためか、子供が運転士の動きや前面展望などを見やすくするためであろう。

しかし、「子育てを応援している」はずの小田急は、その機器をJRよりも低い位置に搭載している。

そのせいで、小田急4000形の乗務員室後ろの中央の窓には半分くらい黒い膜が張られ、小さい子供が前面展望や運転士の動きなどを全く見ることのできない状態になっている。

「何が子育て応援だよ、ふざけんな!」と突っ込みたくなるような行動である。

E233も4000形も基本的に運転台に搭載されている機器の位置はほぼ変わらないはず。

E233と同じ位置に搭載することはできなかったものなのか。

謎である。

また、「子供を笑顔にしたい」という認識を全く持っていない運転士もいた。

4ヶ月ほど前のことになるのだが、とある雲ひとつない快晴の日に小田急に乗ると、なんと乗務員室後ろの遮光幕が全てしまっていた。

JR東日本もたまに同じようなことをしているが、おそらくそれは太陽の強い光を車内に入れないことで快適な車内環境づくりを目指しているのであろう。

しかしその時間帯、その区間では一切正面から太陽の光を当たることはなく、太陽の高度も高かったので車内が眩しいといったことは全くと言っていいほどなかった。

そんな中、遮光幕をすべておろしていたということは、前面展望を見ることで「子供を笑顔にしたい」と運転士が一切思っていなかったのだろう。

どちらも共通して言えることは、小田急は乗務員室の後ろでかぶりつくことで「子供を笑顔にする」必要はない、もしくは「子供を笑顔にする」事ができないという認識なのだろう。

3、おわりに

いかがだったでしょうか?

このブログでは、他にも小田急のダメダメ車両や「何やってんの?」と思うような出来事について書いていくので、よければぜひ他の記事も読んでみてください。